潤滑ゼリーやローションはお肌に直接つけるものですから、使い方によっては肌荒れなどの原因となったりすることもありますので、ローションの性質をよくわかって使うことが大切になります。そのことをここですこし考えてみましょう。
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1.ローションて何でできているの
業務用ローションの多くは高分子ポリマーと呼ばれる水溶性の増粘剤に水に加えたもので、潤滑ゼリーも手軽に使えるものはこちらが多いです。ポリアクリル酸という原料を使っており、水溶性ですので簡単に水で流すことが出来るので使いやすく値段も安くできます。いまでも海藻などの成分から作られていると思っている方がいますが、いまは化学的な原料で作られています。ポリアクリル酸は食品添加物としても使われていますので、口の中に入っても大丈夫です。高分子なので粒の大きさが大きいため体の中には吸収されません。
ただローション自体はいたんでしまうことはありませんが、ローションは雑菌のすみかには最適な環境のようです。雑菌が繁殖しても見た目ではなかなかわかりません。ですから容器から出したら必ず使いきり間違っても戻したりしないでください。また容器の口の部分はなるべくキレイに使いましょう。そのためローションを製造するメーカーの衛生管理にも気をつけて下さい。あまりに安い製品はどうなのでしょうか。
2.ローションの種類について
業務用のローションの種類はまず硬さ、そして色や加えられている成分、容器の大きさによって分けられると思います。
2-1.ローションの粘度(硬さ)
硬さについては当店ではソフト、ミディアム、ハードという表示をしていますが、2倍、5倍といった表示のところもあります。
ソフトは容器から出してそのまま使えるように調整した粘度です。ミディアムになりますとそのまま使う方、薄めて使う方それぞれで、ソフトに比べ粘度が少しあがりますので、垂れにくくヌルヌルの持続性もありお風呂場で使う場合などは使いやすいと思います。また薄めて使う場合もハードに比べ薄める手間が短くてすみますので、なるべくサッと使いたい場合にはおすすめです。ハードはたくさんの量を使う場合は一番コストを下げることができ、マットで使う場合はほとんどの方はハードを薄めて使います。
2-2.それ以外の種類
色については透明であったりピンクやカラフルなものがありますが、ほとんどの場合は食品用の色素を使っていますので、お好きな色を選んでいただいて問題ありません。ローションの主成分以外に保湿などお肌を補助的に守る成分を加えている製品もあります。アロエエキス、ヒアルロン酸などおなじみの成分ですが、それなりの効果は期待できますがその分価格も上がりますので予算に応じてお使いください。
3.ローションの選び方
ローションを選ぶ際には用途やお好みにあわせ選んでいただいて問題ないと思います。ほとんどのメーカーさんはきちんと化粧品として認可をとり販売しています。ただローションの原料であるポリアクリル酸にはいろいろな特徴があります。一口でポリアクリル酸といってもそれを作っている製造メーカーによって性質が変わったりします。粘りが強かったり弱かったり、お湯で薄めた時にすぐなじむものとなかななじまないもの、といろいろあります。そのまま使う粘度の低いものはあまりその差を感じることはありませんが、お湯で薄める粘度の高めのものは結構ローションメーカーによって差があります。これは実際に使ってみないとわからないのが悩ましいところです。
4.ローションで注意すること
4-1.お肌にローションを残さない
ローションで気をつけることは、よく流してお肌にローションを残さないことです。ローションは基本的にはアルカリ性ですので、石鹸ほどではないにしてもお肌の油分を奪います。そして原料のポリアクリル酸は吸水性が高いのでお肌から水分を吸ってしまいます。お肌にはけっして良いものではありませんので、使い終わったらよく洗い流しお肌に残らないようにしてください。お肌は人それぞれ違いますが、肌荒れなどのトラブルはローションが残ってしまうことが原因の一つだと思います。ローションの成分は塩に弱い性質もありますので、お湯に少し塩を加えて流すことも効果があると思います。そして保湿クリームなど十分にお肌のケアをしてください。当店のローションも落ちやすい性質の原料を使い、少しでもお肌に与えるダメージの少ないものを選んでいます。
当店のハードローションでは「彩美」が一番使われており、大きさも1リットル、5リットル、20リットルと用途に合わせお選び頂けます。またヒアルロン酸入りのピンクローションもお肌の弱い方に好評です。
4-2.女性の中には入れない
ローションは少しくらいは口に入っても大丈夫ですが、できるだけ女性自身の中には入れないほうがいいです。中に入れてしまうと出にくいため雑菌が繁殖したり、匂いなどのトラブルのもとになります。面倒ですがそのときは別に潤滑ゼリーをご用意ください。
4-3.ローションの保存方法
ローションの成分は直射日光が大敵です。陽の当たらないなるべく涼しい場所に置いてください。
やはりあのローションのヌルヌル感は大変気持ちの良いものだと思います。ただお使いになる女性の方にはなるべく負担の少ないものを選んであげてください。では正しい使い方でローションライフをお楽しみください。